○議長(植中都君) 日程第3.請願第2号 『
東庁舎周辺整備計画』の
白紙撤回を求める請願を議題とします。 本案について委員長の報告を求めます。
総務常任委員長。
◆
総務常任委員長(
細川ゆかり君) 登壇 9月1日の本会議において
総務常任委員会に付託を受けました請願第2号について、9月16日に開催しました委員会の審査結果を報告します。 請願人からの意見陳述の申出がなかったため、
紹介議員から
請願趣旨が述べられ、その後質疑を行いました。 主な質疑は次のとおりです。
請願趣旨にあるこの憤りは市議会に対しての憤りと解釈をしますが、
紹介議員の受け止め方はとの質疑に対して、
請願提出者がいないため真意は分からないが、基本的には行政への声だと思うとの回答でした。 この事業の必要性と市政全体の
財政的課題については、請願者が懸念されている将来の
財政負担の動向や
総合行政の推進に及ぼす影響等についても、議会は可能な限りこれを検証したうえで、これまで長からの
予算提案に対し、議会は賛成多数でこれを議決し、執行された決算に対して議会はこれを認定してきたというのが事実であるが、この点についてどのように受け止めているかとの質疑に対して、議会として
関連予算を議決してきたことについては、同じ認識です。ただ、予算とは別のところで市民への周知ができていなかったため、このような請願の活動になったのではないかと認識しているとの回答でした。
請願提出者9名の方や請願に賛同し署名をされた1,770人の方々に、今日までの議会が取り組んできたことについて説明が十分にできているのかとの質疑に対して、個人では、
報告会等で庁舎のことは説明してきたつもりであるとの回答でした。
請願書趣旨の中の
白紙撤回というのは、
庁舎整備の
建設事業を根底からすべて白紙にすると理解してよいのかとの質疑に対して、「こなん母の会」から聞いているのは、いつかは建て替えないといけないが、今回のこの計画は不十分であるという意味で
白紙撤回がうたわれていると認識しているとの回答でした。
請願事項に「現庁舎の耐用年数が残る間に計画を見直す」とあるが、
庁舎建設については総論賛成だが、今行うべきときではないと捉えてよいのかとの質疑に対して、そのように考えていただいてよいとの回答でした。 反対討論として、平成28年6月から
特別委員会が設置され、令和2年6月までの4年間に24回の
庁舎整備特別委員会で議論を交わしてきた。また、
議員全員の意見をより深く聴き入れやすくするために、
特別委員会の構成員を
議員全員にしながら論議をしてきたところである。そして、
庁舎建設について議会からの提案も組み込んでいただきながら、これまで議会は決定をしてきた。築後40年近く経過している東庁舎は、平成27年2月に調査されました
東庁舎耐震診断の結果、防災拠点としては基準を満たしておらず、地震の振動、衝撃に対して崩壊の危険があるという診断が下された。また、合併時に2
庁分庁方式を採用したことにより、学校と福祉の連携が大変しづらい状況となっている。さらに、現庁舎の電気設備や機器等では光熱費が増大している。幾つかの
請願事項は既に市議会として取り組んでいるものや計画的に進められているものもある。請願にある
子どもたちを取り巻く予算は、国の補助等も頂きながら考えていくものであり、
庁舎整備の予算とはまた別である。今はまず
新型コロナウイルス感染症対策を考える必要があるが、
白紙撤回ではないと考えるとありました。 賛成討論として、この請願は
東庁舎周辺整備計画の
白紙撤回を求める請願である。この
請願趣旨は、
子育て事業の優先と現庁舎の耐用年数が20年ある間に計画を見直すことを求めていると捉えている。議会で認めてきたのは
設計予算であり、この請願を通してはいけないとは考えていない。議会が市民の声を拾うのが当たり前である。特に大きな事業においては、市民5万5,000人が全員同じ方向を向いていない。その請願に賛同し署名をされた当時1,770人、現時点で1,985人の声を議会として取り上げないのは非常に不自然な民主主義だと認識しているとありました。 採決の結果、請願第2号 『
東庁舎周辺整備計画』の
白紙撤回を求める請願は、
賛成反対同数となり、
委員長裁決により不採択とすべきものと決定しました。
○議長(植中都君) これから
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。 本案に対する委員長の報告は不採択です。 まず、原案に賛成者の通告はありませんでした。 次に、原案に反対者の発言を許します。 16番、
加藤貞一郎議員。
◆16番(
加藤貞一郎君) 登壇 皆さん、おはようございます。 請願第2号 『
東庁舎周辺整備計画』の
白紙撤回を求める請願に対して、反対の立場から討論をいたします。 今回提出されました請願は、市内の
子育て世代の
お母さんたちで結成されましたこなん母の会の9名の方から提出されたもので、
請願趣旨は、身近な
市民サービスをおざなりにして76億円余りの
庁舎建替えの計画が進められていることに憤りを感じ、
子どもたちの将来の
財政負担を心配され、限られた財源を市民目線に合った
行政運営に充てるべきであると、こういった内容の請願であります。この
請願趣旨にある憤りの矛先は、まさにこの事業の
関連予算を議決してきた市議会に向けられた怒りであると、私は請願者の
請願趣旨の含意を問うたときに、市議会として、また、1人の議員としてこのことに対する説明責任が求められているという認識に立って、この請願に対し反論をするものであります。 まず、請願者にはこの事業の必要性について理解を求めたいと思っております。この事業の必要性に至っての大きな背景には、近年の大規模な自然災害の発生により、多くの尊い命が奪われているという事実を踏まえ、市民の生命や財産を守るための
防災拠点施設としての機能を有する耐震性、災害に強い庁舎を必要としたこと。また、庁舎の
周辺環境の景観にも配慮し、行政窓口の利便性を高めるとともに、
行政サービスの効率化を図るため、必要な機能については複合化や集約化を含め、
行政サービスのさらなる向上に資することを目的としたことであります。そのような目的に沿った事業の推進において最も重要な課題は、請願者のご指摘のとおり、
財政的課題でございます。この課題に対して議会はこの事業の必要性だけにとらわれず、
財政的課題の観点から、特に変動する
社会経済情勢の下で、建設費が過度の負担とならないよう、また、その事業費の抑制に努めることを示唆するとともに、後年度の
財政負担の動向を見極め、
中長期財政計画の策定の下で財政収支のバランスを図りつつ、市政全般にわたり
総合行政の推進に及ばす影響などについても、可能な限り今日まで検討を重ねてまいりました。 そうした中、請願者が心配されている将来の
財政負担や、また、限られた財源を市民目線に合った
行政運営に充てるべきであるという指摘については、これを否定はいたしません。しかし、
庁舎建設に必要となる財源については、
子育て施策をはじめ福祉や教育施策など、優先されるべき必要不可欠な事業の財源を圧縮したり、また、将来も引き続き必要とされる
扶助的予算を切り捨てるなどして財源を捻出するという考えに立ったものではございません。
庁舎建設の主たる財源の手だては、国の
財政的支援を最大限活用する
地方財政措置制度に財源を求めるものであります。議会は、市民の皆様が
総合行政の下で今、何を求め、今、何を必要とされているかについても、常に公平かつ公正な立場で
優先的課題をしっかりと見極め、その内容を十分審査しております。そうした中、今日まで
庁舎建設に関する予算に対し、議会は賛成多数でこれを議決し、その決算についても議会はこれを認定してきたというのは間違いのない事実であります。そのような過程の下で、この事業に対して今日まで約2億2,000万円以上の予算を執行し、実施設計の終着駅にたどり着いたものであります。本来の流れからすれば、当然のことながら速やかに
建設予算が提案されるべき段階に来ているものであります。このような流れは、議会として段階的に、この事業の関連諸議案を各議員がそれぞれの立場で責任ある議決権を行使し、ここまで積み上げてきたものであります。しかしながら、誰もが予想しなかった
新型コロナウイルスの影響による先行き不透明な
経済情勢の下で、本市の
財政環境も、
庁舎建設に限らず、新たな行政需要の財源確保の担保も極めて厳しい状況下に置かれています。そうした中、今後の安定した財政基盤の確立までには相当な時間を要するものと、これは誰もが考えるところであります。 このような状況の下で、今、特に市民の皆様の身近な緊急対策といえば、いまだ収束のめども立たない先行き不透明なコロナ禍における市民の安心・安全な生活環境への整備や
生活支援対策などの積極的な取組が最優先されるべきであり、
庁舎建設に限り言うなら、このような状況の下では当然、この事業を先行するという考えに及ぶものではありません。しかしながら、近い将来、健全な
財政環境が整えば、時の財政状況の下で、必要があれば事業の見直しも視野に入れ、この事業を待ち望んでおられる多くの市民のためにも議会の意思決定が必ず実現することを期待するものであります。また、この請願にある具体的な請願項目については、
財政環境が満たされている状況の中で議論すべきものでありますが、現下の状況を鑑みれば、今後の税収等の収入財源も大きく期待できない状況にあって、個々の事業についての実効性は極めて難しい課題もあると思います。が、子育て時代の母の思いを私たちは決して軽く扱うものではありません。この思いを最後に申し上げ、『
東庁舎周辺整備計画』の
白紙撤回を求める請願については、湖南市市議会として今日まで
庁舎建設関連予算を議決してきたという大きな責任において、これを受け入れることができず、請願第2号については反対といたします。
○議長(植中都君) 以上で通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから請願第2号を採決します。 この請願に対する
委員長報告は不採択です。請願第2号 『
東庁舎周辺整備計画』の
白紙撤回を求める請願を採択することに賛成の方は起立願います。 (起立少数)
○議長(植中都君) ご着席願います。 起立少数です。したがって、請願第2号 『
東庁舎周辺整備計画』の
白紙撤回を求める請願は不採択とすることに決定しました。
△日程第4.議案第72号 湖南市石部駅
コミュニティハウス条例を廃止する条例の制定について
△日程第5.議案第73号 湖南市
地域総合センター条例の一部を改正する条例の制定について
△日程第6.議案第74号 湖南市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例の制定について
△日程第7.議案第75号 令和2
年度湖南市
一般会計補正予算(第7号)
△日程第8.議案第76号 令和2
年度湖南市
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
△日程第9.議案第77号 令和2
年度湖南市
国民健康保険診療所特別会計補正予算(第2号)
△日程第10.議案第78号 令和2
年度湖南市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
△日程第11.議案第79号 令和2
年度湖南市
介護保険特別会計補正予算(第1号)
△日程第12.議案第80号 令和元
年度湖南市
一般会計歳入歳出決算の認定について
△日程第13.議案第81号 令和元
年度湖南市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について
△日程第14.議案第82号 令和元
年度湖南市
国民健康保険診療所特別会計歳入歳出決算の認定について
△日程第15.議案第83号 令和元
年度湖南市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
△日程第16.議案第84号 令和元
年度湖南市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
△日程第17.議案第85号 令和元
年度湖南市
訪問看護ステーション事業特別会計決算の認定について
△日程第18.議案第86号 令和元
年度湖南市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について
△日程第19.議案第87号 令和元
年度湖南市
下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について
△日程第20.議案第98号
旧慣使用権の廃止について
△日程第21.議案第99号 字の区域および名称の変更について
△日程第22.議案第100号
市道路線の認定について
△日程第23.議案第101号
市道路線の廃止について
△日程第24.議案第102号 令和元
年度滋賀県
市町村交通災害共済組合会計の決算の認定について
△日程第25.議案第103号 湖南市
新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定について
△日程第26.議案第104号 令和2
年度湖南市
一般会計補正予算(第8号)
△日程第27.議案第105号 財産の取得について
○議長(植中都君) 日程第4.議案第72号 湖南市石部駅
コミュニティハウス条例を廃止する条例の制定についてから、日程第27.議案第105号 財産の取得についてまでを一括議題とします。 次に、ただいまの一括議題につきましては、はじめに一括で
委員長報告を行います。すべての
委員長報告が終了しましたら、それぞれの議案ごとに
委員長報告に対する質疑を行い、その後、討論および採決を行います。 それでは、議案第72号から議案第87号まで、ならびに議案第98号から議案第100号について委員長の報告を求めます。 はじめに、決算常任委員長。
◆決算常任委員長(小林義典君) 登壇 マスクを外させてもらいます。 9月10日の本会議において、
決算常任委員会に付託を受けました議案第80号から議案第87号までの8議案について、9月10日から15日までの4日間開催した委員会審査結果を報告します。 議案第80号について、財政全体について、令和元年度において、平年と比べて構成比率が大きく変わったところがあるかとの質疑に対して、性質別決算額として普通
建設事業費のところが大きく差が出ているとの答弁でした。 また、市有地の財産収入が前年度対比で落ちているがなぜかとの質疑に対して、売却した土地の面積や評価が前年と比べて低く、そこから大きな差が出ているとの答弁でした。 自主財源の6.9%の減と財政分析指標の中で経常収支比率が1%上がっているが、今後の見通しについての質疑に対して、自主財源の比率については、市税等について景気の回復で伸びが見られた。しかし、財産の取扱いや処分によって諸収入は減っている。経常収支比率に関しては、人件費が増えたのが主な要因であるとの答弁でした。なお、今後、人件費については、職員の定員適正化など管理調整を行い、数値は抑えていく。定員適正化計画において、平成31年度は440人を計画していたが、435人であった。また、
新型コロナウイルス感染症によって見通しのつきにくい経済状況の中で、財政運営はなかなか難しいが、社会情勢を確認して財政運営に影響を来さないように努めていきたい。特に財政調整基金については、標準財政規模の10%は確保していきたいとの答弁でした。 指定管理制度について、サービスの質を少し落としてでも指定管理料を引き下げる考えはないのかとの質疑に対して、指定管理期間があり、各所管課にて経費の削減、
行政サービスの継続、効率化を図り、そのたびに見直していくとの答弁でした。 庁舎維持管理費の中の役務費、手数料の金額が大きいが、減額のための努力についての質疑に対して、東庁舎だけでなく西庁舎や出先機関なども含めているため大きくなっている。今後、古紙回収に出せるものは出すなど、可燃ごみ減少に努めていくとの答弁でした。 教育部では、移動図書館のニーズは上がっているが、車の維持管理を行う上でクラウドファンディングなどを利用する考えはあるかとの質疑に対して、移動図書館車の改造には多額の費用がかかるが、どれほど市費が出せるか、また浄財の確保について検討していきたいとの答弁がありました。 産業振興戦略局では、地方創生推進農福連携事業で国の交付金を活用して付加価値の高い野菜を創出するとあるが、その実績についての質疑に対して、龍谷大学と連携してエンサイという野菜を決めたが、日持ちしないデリケートな野菜ということで広められなかったとの答弁でした。 魅力発信拠点施設HATの指定管理料は872万円だが、実績と今後についての質疑に対して、経営状況は2年を経過しているが大変厳しい状況にある。今後については指定管理期間を2年延長してどれだけ収益が上げられるか、仕入れもここぴあとの連携によってできるだけ安くできないかなどを考え、みらい公園一帯で集客を増やす取組を行うとの答弁でした。 健康福祉部では、生活保護の扶助費のうち医療扶助が毎年突出しているが、医療扶助が広がらないための検査体制はどのように取っているかとの質疑に対して、ジェネリック医薬品の処方が強化され、医療費の抑制につながっていると思われるが、医療費を多く使っている方の現状を確認し、医療費削減のための対応は今後も考えていく予定との答弁でした。 総合政策部では、地域自然エネルギー活用事業の芋発電について、当初とは違う取組になってきているのではないかとの質疑に対して、地方創生の推進交付金を活用し、農福連携事業という位置づけをして、芋発電だけでなく六次事業化の可能性を探り、商品開発に取り組んでいるとの答弁でした。 以上が質疑の概要ですが、反対討論として、経常収支比率はまだまだ高い水準となっており、職員定数を下げてまで人件費を抑えるものではない。10月からの消費税引上げや幼児教育無償化などの国策についても、自治体に財政的負担や人材や事務量の負担も増加した。幼児保育無償化によって保育士不足や保育施設の老朽化、待機児童も生み出し、保育の質も低下させた。保育園、こども園の改修と併せて小・中学校やその他の
公共施設のトイレの洋式化が必要である。事業の大きさにかかわらず事業推進状況の情報発信が不十分と感じており、これらを指摘し改善を求めるとありました。 賛成討論としては、単年度収支は2億2,000万1,641円の黒字会計となった。市税の徴収率も前年度より0.06%上がっており、粘り強い職員の頑張りが表れたなどがありました。 議案第81号について、特定健診が無料化になっても受診率が46.8%と上がらないが、今後の目標値と周知についてはとの質疑に対して、国や県の目標値である60%を目指している。啓発活動については、個人受診の勧奨や、3年から5年連続未受診者へは訪問勧奨を行い、40歳に到達した方にははがきを送付しているとの答弁でした。 反対討論として、湖南市においては特定健診などいろいろな面で努力されているが、県域で統一化になることによって納付金が高くなることは、結局、市民負担になるため反対とするとありました。 賛成討論としては、広域化になり、今年度差引額1億1,141万8,404円という辛うじて安定的な運営がされている。今後も特定健診を行い、早期発見、早期治療につながるよう努め、医療機関とも連携をして、きめ細やかな指導を願いたいとありました。 議案第82号について、内科では水戸診療所と石部診療所の医師が連携を取って休日深夜訪問診察診療、また、在宅看取りの推進が訪問介護ステーション事業での24時間緊急対応の後ろ盾となっているが、現状についての質疑に対し、現在3名の医師で互いに連携を取り合いながら休日の往診や在宅看取りに対応しているとの答弁でした。討論はありませんでした。 議案第83号について、後期高齢者特定健康診査において、被保険者が5,831人に対して受けられた方が962人であった。全員が対象者ではないが、対象となる方に受けていただくために、どのように努力されたかとの質疑に対して、滋賀県後期高齢者広域連合と協力して、毎年受診勧奨の啓発資料を送っているとの答弁でした。 反対討論として、医療費の伸びや高齢化率に伴って保険料が必ず上がっていくという制度自体に反対で、保険料を年金から天引きできない普通徴収のほうが滞納に至っている現状から、支払い負担の軽減を県に申し入れていただきたいとの討論がありました。賛成討論はありませんでした。 議案第84号について、生活支援コーディネーター業務委託料のうち1,582万6,032円は、支えあい推進会議の事業実績のある4か所に支払われたのかとの質疑に対して、八つのまちづくりセンターすべてに出した委託金であるとの答弁でした。地域支え合い推進員は現状まちづくりセンター長が兼務しているが、今後どのような形にしていくかとの質疑に対して、センター長兼務でなく専任で別に1人置いていただき、旗振り役として活動していただきたいとの答弁でした。討論はありませんでした。 議案第85号について、在宅介護サービスや居宅サービス、訪問介護も増えていく中で、不用額473万円が出た理由についての質疑に対し、昨年度臨時職員として来ていただいた看護師が途中で辞められ、後任がなかったので不用額が出たとの答弁でした。討論はありませんでした。 議案第86号について、5%自己水の今後の見通しはとの質疑に対し、2か所の取水口のうち妙感寺地区で増やせなくて、石部東河原に1本井戸を掘り、5%の維持をするとの答弁でした。 収納率が0.4%上がった要因はとの質疑に対して、月2回の給水停止を行い、強化を図ったとの答弁でした。討論はありませんでした。 議案第87号について、下水道対策として、未接続件数についての質疑に対し、合計で1,048件で、接続見込みがあるものについては順次行うとの答弁でした。討論はありませんでした。 採決の結果、議案第80号 令和元
年度湖南市
一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第81号 令和元
年度湖南市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第83号 令和元
年度湖南市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についておよび議案第84号 令和元
年度湖南市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定については賛成多数で認定すべきものと決し、議案第82号 令和元
年度湖南市
国民健康保険診療所特別会計歳入歳出決算の認定についておよび議案第85号 令和元
年度湖南市
訪問看護ステーション事業特別会計決算の認定については全員賛成で認定すべきものと決しました。また、議案第86号 令和元
年度湖南市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について、および議案第87号 令和元
年度湖南市
下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定については全員賛成で可決および認定すべきものと決しました。 以上です。
○議長(植中都君) 次に、予算常任委員長。
◆予算常任委員長(
藤川みゆき君) 登壇 9月10日の本会議において予算常任委員会に付託を受けました議案第75号から議案第79号および議案第104号の6議案について、9月16日に開催した委員会審査結果を報告します。 議案第75号について、今回の
新型コロナウイルス感染症の影響で出た不用額はとの質疑に対して、現在把握しているだけで約3,000万円弱と見込んでいるとの答弁でした。 三大まつりに関わる予算600万円の減額は妥当かとの質疑に対して、1,000万円相当の予算のうち、中止が確定している「第30回湖南市さくらまつり」と「第16回湖南市夏まつり」の費用など確実に使わないであろう600万円を減額したとの答弁でした。
新型コロナウイルス感染症の影響で新たな市の取組に係る費用の総額はとの質疑に対して、消耗品の予算も含めて8,000万円になるとの答弁でした。
新型コロナウイルス感染症等流行下における災害発生時の換気を目的とした冷風機の設置について、市内の小学校に各2台、総合体育館に4台で十分に対応できるのかとの質疑に対して、対応できるかの実証データは持ち合わせていないが、既に学校にある大型の扇風機も含めて災害時に対応していくとの答弁でした。 給食センターのボイラー修繕について、度々の故障が目立つが、根本的な分析はとの質疑に対して、今回は部品の交換時期が過ぎていたことが原因で、施設の管理メンテナンスを怠っていたとの答弁でした。チェックリストを作成するなど現場への指導を考えているのか、また、保証期間などはないのかとの質疑に対して、令和3年度はメンテナンス推奨時期に合わせて予算を要求していく。また契約書には保証期間の定めがあるのかを確認するとの答弁でした。 職員の医師面談料について、対象7名は産業医任せになっていないかとの質疑に対して、病気休暇中の職員については人事課と所属課長がかかりつけの医師と面談したり、本人だけでなく家族と面談をするなど十分なフォローをしている。今まで十分でなかった長時間時間外勤務職員については、これから面談をして適切なアドバイスを行っていくとの答弁でした。 国から下りる石部駅周辺地域整備関連の交付金の内示額が減額になった理由はとの質疑に対して、国への要望額が2億100万円に対して内示額が2,010万円しかなく、多くの要望事項があり、優先順位が高くなかったと聞いているとの答弁でした。 ゲートボール場として使用していた土地を県に返還するため原状復帰する予算について、土地利用の必要がないから返還するのか。県が返還を求めたのかとの質疑に対して、当初は占用理由をを変えて親水公園の第2駐車場または国体の臨時駐車場として使う予定だったが、県から断られた。そして、改めて関係団体等に確認すると、不要であるという回答だったので、返還することになったとの答弁でした。 2年ほど前の
庁舎整備特別委員会では、職員の駐車場に利用してはどうかという話があり、また、国体で総合体育館を利用することになっているのに県は駄目だと言ったのかとの質疑に対して、具体的な理由は十分に把握していないので確認するとの答弁でした。 2,160万円で計上されている
新型コロナウイルス感染症対策観光事業支援助成金が県や国の事業と類似しているのに、あえて市独自で打ち出した理由はとの質疑に対して、国の事業と重複するところは整理する必要があるが、どうしても観光集客力の強い地域に引っ張られてしまうので、湖南市独自のもので注力したいとの答弁でした。
新型コロナウイルスの影響で緊急を要すると理解はするが、予算に計上する割には内部的なルールがしっかり協議されていないので、今後はしっかりとつくり上げて予算に計上するべきだとの意見もありました。 議案第76号について、国保財政に今年度大きな変化が出ているのか。また、今後の基金の運用の方針を伺うとの質疑に対して、今のところ大きな変化は感じていない。今後の基金の運用については、県内の保健医療水準統一化に向けた協議と並行して検討を進めていきたいとの答弁でした。 議案第77号、議案第78号については質疑がありませんでした。 議案第79号について、居宅介護福祉用具購入費が見込みより予算額が上回る特別な理由があるのかとの質疑に対して、
新型コロナウイルス感染予防のため通所を控えている方たちによる、特に入浴関連の福祉用具購入の増加があったとの答弁でした。 介護保険料の過誤納者への還付はどういったときに発生するのかとの質疑に対して、例えば亡くなられた後もそのまま保険料が引き落とされているなど、手続の遅れで還付する事案が生じているとの答弁でした。 議案第104号については質疑がありませんでした。 各議案とも討論はなく、その結果、議案第75号 令和2
年度湖南市
一般会計補正予算(第7号)、議案第76号 令和2
年度湖南市
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)、議案第77号 令和2
年度湖南市
国民健康保険診療所特別会計補正予算(第2号)、議案第78号 令和2
年度湖南市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)、議案第79号 令和2
年度湖南市
介護保険特別会計補正予算(第1号)および議案第104号 令和2
年度湖南市
一般会計補正予算(第8号)については、全員賛成で原案どおり可決すべきものと決定しました。
○議長(植中都君) 次に、
総務常任委員長。
◆
総務常任委員長(
細川ゆかり君) 登壇 9月10日の本会議において
総務常任委員会に付託を受けました議案第73号、議案第98号、議案第99号、議案第102号、議案第103号および議案第105号の6議案につきまして、9月16日に委員会を開催し、委員全員出席の下審査を行いましたので、その経過および結果を報告します。 主な質疑は次のとおりです。 議案第73号について、名称変更は市の指導か、地域住民の声かとの質疑に対して、結果としてこの名称で提案をするのは市ですが、地域の方からも改築を機会に名称変更の検討をとのご意見をいただいていたとの答弁がありました。 また、名称変更により行政として期待することはとの質疑に対して、地域住民の交流の場として市民の方々に活用していただく施設となることを期待していると答弁がありました。 議案第98号について、
旧慣使用権を有する土地がほかにもあるのかとの質疑に対して、市名義、村中名義等があり、すべてを把握できていないのが現状で、今後適正に管理していくと答弁がありました。 議案第99号について、市民の方への説明はとの質疑に対して、今後の
新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、説明会の開催日、開催方法を検討すると答弁がありました。 議案第102号について、市の拠出分の返金はとの質疑に対して、昨年度末に1,002万8,500円の返金があり、主にカーブミラーの修繕等の交通対策事業に使用予定であると答弁がありました。 議案第103号について、現在までの寄附金の額はとの質疑に対して、市役所に直接持ってきていただいたのが2件、計3万円と、ポータルサイトで49件、計16万6,000円であると答弁がありました。 また、基金の用途はとの質疑に対して、原資が地方創生臨時交付金であるため、今のところ複数年にわたる事業者向け利子補給事業を想定していると答弁がありました。 議案第105号について、入荷が1か月遅れる理由はとの質疑に対して、約4,800台の初期設定に1か月ほどを要するためであると答弁がありました。 また、どういう契約形態かとの質疑に対して、今後、落札業者と本市の必要な台数分について直接契約を行うと答弁がありました。 さらに、メンテナンス等の費用はとの質疑に対して、来年度から補修費用、ソフト使用料、通信費や電気代の増加等を含めて、1年間で約8,000万円かかると予想していると答弁がありました。 以上が質疑の概要でありますが、その後各議案に対して討論はなく、採決を行いました。 その結果、議案第73号 湖南市
地域総合センター条例の一部を改正する条例の制定について、議案第98号
旧慣使用権の廃止について、議案第99号 字の区域および名称の変更について、議案第103号 湖南市
新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定についておよび議案第105号 財産の取得についての5議案について、全員賛成で原案どおり可決すべきものと決定しました。議案第102号 令和元
年度滋賀県
市町村交通災害共済組合会計の決算の認定については全員賛成で原案どおり認定すべきものと決定しました。
○議長(植中都君) 次に、産業経済常任委員長。
◆産業経済常任委員長(奥村幹郎君) 登壇 9月10日の本会議において産業経済常任委員会に付託を受けました議案第72号、議案第74号、議案第100号および議案第101号の4議案について、9月17日に開催した委員会の審査結果を報告いたします。 主な質疑は次のとおりです。 議案第72号では、廃止になる令和2年12月31日までの間は、今までどおり運営するのかとの質疑に対して、従来どおり運営し、利用できるとの答弁でした。 議案第74号では、モラルに訴えるだけで効果はあるのかとの質疑に対して、所有権を明確にすることにより規制をかけ、啓発することができるとの答弁でした。 また、罰則の有無についての質疑に対して、規則で命令書を発行することを考えている。まずは抑止力としての効果を見定めたいとの答弁でした。 議案第100号および議案第101号では、現地踏査の後、質疑を行いましたが、特に質疑はありませんでした。 各議案とも討論はなく、採決の結果、議案第72号 湖南市石部駅
コミュニティハウス条例を廃止する条例の制定について、議案第74号 湖南市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第100号
市道路線の認定についておよび議案第101号
市道路線の廃止についての4議案については、いずれも全員賛成で原案のとおり可決するものと決定しました。
○議長(植中都君) これから、
委員長報告に対する質疑を行います。 初めに、議案第72号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第72号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第72号 湖南市石部駅
コミュニティハウス条例を廃止する条例の制定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第72号は
委員長報告のとおり可決されました。 続いて、議案第73号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第73号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第73号 湖南市
地域総合センター条例の一部を改正する条例の制定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第73号は
委員長報告のとおり可決されました。 続いて、議案第74号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第74号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第74号 湖南市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例の制定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第74号は
委員長報告のとおり可決されました。 続いて、議案第75号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第75号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第75号 令和2
年度湖南市
一般会計補正予算(第7号)は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第75号は
委員長報告のとおり可決されました。 続いて、議案第76号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第76号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第76号 令和2
年度湖南市
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第76号は
委員長報告のとおり可決されました。 続いて、議案第77号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第77号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第77号 令和2
年度湖南市
国民健康保険診療所特別会計補正予算(第2号)は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第77号は
委員長報告のとおり可決されました。 続いて、議案第78号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第78号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第78号 令和2
年度湖南市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第78号は
委員長報告のとおり可決されました。 続いて、議案第79号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第79号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第79号 令和2
年度湖南市
介護保険特別会計補正予算(第1号)は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第79号は
委員長報告のとおり可決されました。 会議途中ですが、暫時休憩をいたします。再開は11時5分といたします。
△休憩 午前10時52分
-----------------------------------
△再開 午前11時05分
○議長(植中都君) 改めて会議を再開します。 本日の議事日程に誤りがありましたので、修正のうえ差し替えましたのでご了承願います。 続いて、議案第80号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。 本案に対する委員長の報告は認定です。 まず、原案に反対者の発言を許します。 8番、
松井圭子議員。
◆8番(松井圭子君) 登壇 議案第80号 令和元
年度湖南市
一般会計歳入歳出決算の認定について、反対の立場から討論をします。 財政分析を見ますと、経常収支比率については前年度比1.0ポイント増の89.3%と高い水準となっています。しかし、事業を進めていくには何よりマンパワーが必要であり、職員定数を下げて人件費を抑えるべきではないと考えます。実質公債費比率は前年度比で0.2ポイント増の9.1%、将来負担比率は前年度比4.7ポイント減の31.6%となっています。元金償還をして減少したとはいえ、市債残高は268億7,184万円と非常に大きな起債残高となっています。普通
建設事業費が減額となり、投資的経費は抑えられました。繰越明許については件数も12件と前年度と比べても増加し、金額も17億4,476万円と増加している状況であり、事業の進捗管理をしながら効率的に進めていただきたい。不用額も多く見られるわけでありますが、令和元年度の総仕上げとなる年度末に、
新型コロナウイルス感染症の拡大により本来執行されるべき事業が中止、延期、縮小せざるを得ない状況もあり、市民活動、社会活動そのものが制限された年となりました。また、10月からの消費税率引上げや幼児保育無償化の国策についても、自治体に財政的な負担だけでなく人材や事務量の負担も増加をしました。その一例として、低所得者、子育て世帯に対するプレミアム付商品券事業は、対象者の4割にも満たない申請率となっていました。申請手続をして引換券を購入して、商品券を使用して購入するという一手間が要りますし、商店にとっても現金に換金する手間のかかるものであり、成果がなかったと言えます。一般会計の自主財源比率は53.2%で、前年度から0.3%下がっています。自主財源の柱となる市税収入は個人、法人とも令和元年度は微増していますが、これも消費税率引上げやコロナの影響で、令和2年度には響くことが予測されます。 滞納世帯に対して差押えを211件行ったと報告がありました。悪質な滞納者以外は、徴税強化だけで解決できることではありません。滞納に至った経過をつかみ、寄り添った支援を求めます。 また、あらゆる年代から強い要望のある子育て支援策、特に子どもの医療費助成については、1年間で医療費の5万円を超えた分の助成を行うという事業が1月から始まりました。令和2年12月末で1年となるため、まだ成果は分からない状況ではありますが、慢性的疾患の子どもを持つ保護者からは喜ばれています。さらに医療費助成の拡充を求めます。 また、先ほども申し上げた10月からの幼児保育の無償化、そして民営化移行のための準備が同時期に進行し、以前から指摘してきたことではありますが、決算審査の中でも非常に無理があったことが明らかとなりました。 まず一つ目には、現状、保育士の処遇は正規職員であっても低い状況であるのに、さらに低い嘱託・臨時保育士の方の割合が多い状況である。 二つ目には、無償化により保育需要が高まった。 三つ目には、老朽化した保育施設は、民間のほうが国費負担割合が大きいということではあるが、建替え工事や改修工事は令和3年に2園、令和4年に1園、令和5年に1園と進めていくのであれば、同時期に6園の民間移行を早期に進める意義はない。 四つ目に、一気に民営化したため、公民への希望、正規、臨時ともに保育士の雇用が処遇改善もされないまま不安定となり、退職者が出た。 五つ目に、民間園にしていく中で、保育士の処遇、給食費、施設等課題を残しての移行となった。 結果として保育士不足は100名ほどと大幅に増えたことが決算審査の中で明らかとなりました。このことが待機児童を生み出し、保育の質も低下をさせ、コロナで仕事量も増え、保育士の疲労は計り知れないものがあります。現に子どもや保護者に対してしわ寄せが来ています。早急な打開策が必要です。
財政的支援を国に求めるべきです。学童保育や保育園、こども園等の指定管理や民間委託する場合においてもきちんと指針を持ち、場所によって処遇の違いや事業内容に大きな違いが出ないようにするのが市の責任であると考えます。 まちづくりの点では、区自治会、まちづくり協議会や民生委員との連携の強化、地域課題の解決には専門性が必要となります。指定管理者任せでなく、職員を配置し、一緒にまちづくりや地域課題に関わっていくべきと考えます。 また、市の職員が安心して働ける職場環境を整えることは、モチベーションが上がり、必ず事業や施策にも好影響を与え、
市民サービスの向上へとつながります。時間外勤務の一覧も頂きましたが、多い部署についても仕事内容の見直しや人的配置が必要です。職員の健診結果を見ても、正規職員で異常なしは約3割ほどであり、7割の方が何らかの異常があり、要精検、要治療が25%、4人に1人と高い状況でした。臨時・嘱託職員では異常なしが22%で、78%は何らかの異常が見られ、治療継続が36.8%と高い水準になっています。心身の不調は早期退職者が多い一つの要因とも思います。 また、人権擁護の子育て支援事業は、開催場所で回数や内容についても大きな違いがあります。対象を広げ、地域に差をつけず、一般施策として取り組むべきです。 生活環境の、リサイクルプラザでのスプレー缶による爆発事故、作業者の安全面を守ること。修繕費用面からも、危険なごみ出しを注意喚起する市民への啓発を強めていただきたい。また、ごみ減量化に向けて、市民への啓発とともに役所や出先機関のごみ減量化にも努めていただきたい。 保育園、こども園の改修と併せて、小学校、中学校、その他
公共施設においても年次計画を立て、トイレの洋式化を進めていただきたい。 教育振興対策推進経費の審査のときに、小・中学校の児童生徒で何らかの支援が必要な割合が25.9%と高い状況だということが明らかとなりました。コロナ禍で一人一人に寄り添った教育やケアをしていくための教員サポートスタッフの増員、少人数編成が必要となってきます。
子どもたちの笑顔は無限の力を持っています。産み育てやすい環境、子育て支援を充実することは、全世代を支援することに必ずつながると考えます。 最後に、事業の大きさにかかわらず、事業の進捗状況の情報発信、見える化が必要と考えます。以上の点を指摘し、令和3年度予算に反映させることを求めまして、令和元
年度湖南市
一般会計歳入歳出決算の認定については反対といたします。
○議長(植中都君) 次に、原案に賛成者の通告はありませんでした。 これで通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 原案に賛成討論の方は挙手をお願いします。 5番、上野謙介議員。
◆5番(上野顕介君) 登壇 議案第80号 令和元
年度湖南市
一般会計歳入歳出決算の認定につきまして、賛成の立場から討論をさせていただきたいと思います。 決算認定につきましては、議員必携によりますと、行政効果の客観的判断と今後の改善、反省事項の把握と活用にあるというふうにあります。私見ではありますが、どのような予算であるべきかという議論ではなくて、成立した予算どおりに執行されて効果があるのかというのが決算審査では問われているというふうに考えております。 予算どおりに執行されているかどうかでよく取り上げられているのが、今討論でもありましたが、不用額や、例えば繰越明許、このようなことが取り上げられているのかなというふうに考えております。不用額につきましては、ただいまの討論でもありましたように、コロナの影響も一部あったように考えておりますし、これは致し方ないことではないのかなというふうに思っております。また、繰越明許については、いわゆる公共工事の品確法というのが令和元年6月に施行されました。これは働き方改革の見地から、単年度予算主義に縛られない、適正な工期を設定するために繰越明許の活用を励行するような法となっておりまして、当市におきましても補助金の交付決定時期などの理由と併せまして、繰越明許費が取り立てて問題であるというようには、私は認識しておりません。 そのような状況の中、経常収支比率なんですけれども、こちらのほうが約89%ということになっております。これが高いかどうかということにつきまして、総務省が出しています、令和2年版になります平成30年度の
地方財政白書、これをひもといてみますと、80%から90%の市町村が621団体、それから90%以上あるのが952団体ということになっております。そうしますと、当市におきましては約89%ということでありますので、真ん中よりもしかしたら上のほうであるのかなということになります。相対的には正常の範囲ではないのかなというように考えております。 令和元年度決算の特徴としましては、投資的経費が抑制されているということが一つ挙げられると思います。投資的経費が増大しているのであれば、財政的見地からの批判はあるのかなというふうに考えておりますが、これは抑制されておるということですので、全体的に見ればこの点は評価できることではないのかなというふうに思っております。また、令和元年度決算のほうは2億円余りの単年度黒字収支に転じております。全体で見れば、投資的経費を抑制して経常収支比率は全国平均より良化し、さらに単年度収支は黒字ということになります。これらのことから、全体的に見て決算の承認をすべきではないかと私は考えております。 ただし、反対討論でもありましたように、保育事業の進捗方法に課題があったということは私も同意いたしますし、決算委員会では委員それぞれが様々な課題を指摘したことは事実であります。今後の改善を求めるところでありますが、私は、全体評価としては認定すべきであり、それぞれの課題が直ちに決算の否認にはつながらないと考えまして、議案第80号 令和元
年度湖南市
一般会計歳入歳出決算の認定につきましては承認すべきであると考えまして、討論を閉じさせていただきます。
○議長(植中都君) ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第80号を採決します。 本案に対する委員長の報告は認定です。議案第80号 令和元
年度湖南市
一般会計歳入歳出決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (起立多数)
○議長(植中都君) ご着席願います。 起立多数です。したがって、議案第80号は
委員長報告のとおり認定されました。 続いて、議案第81号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。 本案に対する委員長の報告は認定です。 まず、原案に反対者の発言を許します。 7番、立入善治議員。
◆7番(立入善治君) 登壇 議案第81号 令和元
年度湖南市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について、反対の立場から討論します。 政府は、2018年4月から国保の都道府県化をスタートさせました。国保税の全国的な負担増という事態が2019年度以降、本格的に値上げの仕掛けが動き出したとしています。その仕組みとは、標準保険料率の水準に合わせた国保税を引き上げることを各市区町村に強要していくということです。標準保険料率は、安倍政権が導入した国保の都道府県化によって作られたもので、市区町村が保険税の値上げを抑えたり、独自の減免措置を実施するために行っている一般会計から国保会計への公費繰入れ、法定外繰入れを行わないことを前提に計算されています。政府は、法定外繰入れの解消の号令をかけ、実際の保険料、保険税を標準保険税率に合わせることを市区町村に求めています。市区町村の保険料、保険税を標準保険料率に合わせようとすると、これまで国保税の値上がりを抑えてきた自治体や、
子育て世代や低所得者、障がい者、ひとり親家庭など、それぞれの実情に合わせて独自の減免をしてきた自治体は大きな値上がりを強いられることになります。国保の都道府県化の下でも、法令上、標準保険料率は参考値にすぎず、自治体に従う義務はない。国保の都道府県化が実施された後も、地方自治法の地方自治の原則に基づき自治体の判断で公費繰入れができることは、厚労省が一般会計からの繰入れをどうするかということについてはそれぞれ自治体でご判断いただく、これを制度によって禁止するというふうなことは考えていないなどと度々答弁しています。国保財政の構造的な危機が、都道府県単位化に移行することによって解決できないことは明らかです。解決どころか、滋賀県は特に国保税の統一化を目指して県内各市町の国保税を4年後には統一するとして、既に国保標準保険料を示してきています。もともと国民健康保険は、それぞれの地域によって所得階層、年齢階層、職業などの構成が異なり、医療機関の整備状況や予防活動によって加入者の健康状態にも違いがあるわけですから、広域化により統一、むしろこれは矛盾を激化させることになります。 令和元年度国民健康保険特別会計決算を見ますと、単年度収支では1億1,141万8,000円の黒字となっています。国保加入者1人当たりの医療費はそれぞれ、ここ数年間横ばいとなっていますが、加入者総数は減っています。年齢構成別に見ますと、65歳から74歳の割合が増えています。どういう疾病が多いのかデータヘルスに基づく検証が必要ですし、それを踏まえた予防活動が重要です。特定健診の受診率は、ここ3年間を取っても44%程度で横ばいです。集団健診よりも個人健診が多いわけですが、受診率向上のためには、健康福祉部と連携した集団検診に力を入れる必要があります。 さて、国保加入者の所得階層は200万円以下の所得階層世帯が78.6%と、低所得者層が多い構成となっています。33万円以下の世帯は実に18.26%の負担となっています。前回その28.4%が所得なしですから、所得に対する負担割合を示すことができませんが、いわゆる均等割、平等割が賦課されるわけですから、払いたくても払えない状況が生まれるのは当然です。令和元年で全世帯の1割弱の世帯が滞納になっています。なぜ滞納に至ったのか。保険証は命ですから、すべての加入者に保険証が届くようにすべきではないでしょうか。社会保障としての国民皆保険制度の要、国民健康保険制度だと思います。国保財政の構造的危機の要因が、国の財政支援が削られてきていることにあることは、これまでも指摘してきました。冒頭の都道府県単位に移行しても、この根本原因が打開されない限り、加入者に負担増を押しつけるだけでは構造的危機は打開できません。 よって、これらの理由から議案第81号については反対といたします。 以上です。
○議長(植中都君) 次に、原案に賛成者の通告はありませんでした。 これで通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第81号を採決します。 本案に対する委員長の報告は認定です。議案第81号 令和元
年度湖南市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (起立多数)
○議長(植中都君) ご着席願います。 起立多数です。したがって、議案第81号は
委員長報告のとおり認定されました。 続いて、議案第82号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第82号を採決します。 本案に対する委員長の報告は認定です。議案第82号 令和元
年度湖南市
国民健康保険診療所特別会計歳入歳出決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第82号は
委員長報告のとおり認定されました。 続いて、議案第83号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第83号を採決します。 本案に対する委員長の報告は認定です。議案第83号 令和元
年度湖南市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (起立多数)
○議長(植中都君) ご着席願います。 起立多数です。したがって、議案第83号は
委員長報告のとおり認定されました。 続いて、議案第84号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第84号を採決します。 本案に対する委員長の報告は認定です。議案第84号 令和元
年度湖南市
介護保険特別会計歳入歳出決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (起立多数)
○議長(植中都君) ご着席願います。 起立多数です。したがって、議案第84号は
委員長報告のとおり認定されました。 続いて、議案第85号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第85号を採決します。 本案に対する委員長の報告は認定です。議案第85号 令和元
年度湖南市
訪問看護ステーション事業特別会計決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第85号は
委員長報告のとおり認定されました。 続いて、議案第86号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第86号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決および認定です。議案第86号 令和元
年度湖南市
水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第86号は
委員長報告のとおり可決および認定されました。 続いて、議案第87号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第87号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決および認定です。議案第87号 令和元
年度湖南市
下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)
○議長(植中都君) ご着席願います。
全員起立です。したがって、議案第87号は
委員長報告のとおり可決および認定されました。 続いて、議案第98号について、
委員長報告に対する質疑を行います。 質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 これから討論を行います。 討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(植中都君) 討論なしと認めます。 これで討論を終わります。 これから議案第98号を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決です。議案第98号
旧慣使用権の廃止については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。 (
全員起立)